「一方、ソ連は鉛筆を使った」というジョークもあるくらい、心強い筆記具の筆頭である鉛筆。その「今」について、削り方、握り方、軸の断面形状、敷き台、書く対象(原稿用紙へのこだわりはもちろん、紙ナプキンやティッシュも)など、考えるための材料をたくさん詰め込んだ一冊、小日向京さんの『考える鉛筆』。パーフェクトペンシル伯爵コレクションが、あとで必ず「ああ買ってよかった」と実感するものだ(p. 85)などと言われると、さて。
鉛筆の「歴史」ならヘンリー ペトロスキー『鉛筆と人間』(晶文社, 1993)でしょうか。