拙著『Webアプリケーション構築入門』では、NetBeansやEclipseといったIDEの上でウェブアプリを開発する方法を紹介しています。IDEを使うので、ビルドプロセスは自動化されているわけですが、必要なライブラリの導入は手動ですし、機械的なテストは導入してもいません(紙面の限られた入門書であるため)。このあたりの欠点を補うためには、いろんなことを学ばなければなりませんが、ビルドやテスト、依存関係管理などを自動化するツールであるMavenを導入することは、その第一歩としてふさわしいものでしょう。
ここでは拙著のウェブアプリをMavenで管理する方法を紹介します。
NetBeansで新しいプロジェクト(Maven→Webアプリケーション)を作成し、Mavenのためのファイルpom.xmlの、<dependencies>
から</dependencies>
の間に、以下の要素を追記します。
<dependency> <groupId>commons-lang</groupId> <artifactId>commons-lang</artifactId> <version>2.3</version> </dependency> <dependency> <groupId>mysql</groupId> <artifactId>mysql-connector-java</artifactId> <version>5.1.20</version> </dependency>
これは、p. 86の作業「Apache Commons Lang」の導入と、8.2.2項(p. 131)の作業「MySQL JDBC ドライバの追加」に代わるものです。この記述があれば、ライブラリを追加する作業は不要になります。
必要な作業はこれだけです。あとは本書の通りにサーブレットやJSPを作ってください。