ステファン・エセル『怒れ!憤れ! 』(日経BP, 2011)
私はすべての人に訴えたい。一人ひとりが怒るべき理由を見つけてほしい。怒りは貴重だ。(p.25)
たしかに今日の世界では、怒る理由が昔ほどはっきりしなくなっている。言い換えれば、世界はあまりに複雑になった。(p.43)
だがこの世界にあっても、許しがたいことは存在する。それを見つけるためには、目をよく見開き、探さなければならない。若者よ、探しなさい。そうすれば、きっと見つかる。いちばんよくないのは、無関心だ。「どうせ自分には何もできない。自分の手には負えない」という態度だ。そのような姿勢でいたら、人間を人間たらしめている大切なものを失う。その一つが怒りであり、怒りの対象に自ら挑む意志である。(p.45)
なんか、世界って相変わらず不安定だよねー。最近は、ベーシックインカムとか、実は結構いろいろな問題を解決できて、世界が次のステップへ進むための手段なんじゃないかと思ったりしてます。
ベーシックインカム、私は堕落してしまいそうな気もします。震災・ジャスミン革命などで再認識された情報の力を、うまく集約していけるとよりよい方向に行けるという希望は持っていますよ。それが「安定」かどうかは問えませんが。