Herman Zapf さんは Widows にも Mac にも入っているエレガントなフォント Palatino (この記事の欧文フォント)の作者。Windows には入っていないが、Mac には標準で入っている Optima や Zapfino も Zapf さんの作品。『コンピュータの数学 』や『数学ガール 』シリーズの数式部分で使われている AMS Euler も。
カリグラファーとしても有名。Knuth 先生の 3:16 では、プロジェクトにとって最も重要な聖句である John 3:16 とカバーを手がけている。不幸なことに、John 3:16 の Knuth 先生による英訳には間違いがあり、それをもとに作成され 3:16 に収録された Zapf さんのカリグラフィーも不満足なものだったのだが、最終的には幸運なことに、修正版が Knuth 先生のウェブサイトで公開されている(PDF)。(このあたりの話は『コンピュータ科学者がめったに語らないこと』に詳しい。)
このように、もはや伝説とも言える Zapf さんの直筆作品や複製品、フォント制作資料、金属活字などが、Zapf 展では 50 点ほど展示されている。会場では、図録のほかに、Alphabet Stories by Herman Zapf や Linotype の見本帳(紙と CD-ROM)も購入できる。
9/25 まで。
9月に開催のzapf展での入場料や売上げの一部及び開催関係者様からのご寄付金277,250円を東日本大震災の被災者支援の為、日本赤十字社に寄付致しました。義援金寄付はzapfご夫妻の希望でもありました。皆様のご厚意に深く感謝申し上げます。bit.ly/pTZMGH
— jlafstaffさん (@jlafstaff) 12月 24, 2011