ゲド戦記を急いで観るつもりはないのだけれど、ゲド戦記から繋がるサイバー小説。2001年の出版だが、本文中の「JAVA」を「FLASH」に置き換えれば、十分「今」的になると思う。
本書に登場する「ハッカー」の定義
- ハッカーというのは、もともと技術の高さと情熱の強さを言う言葉であり、(p.10)
- ハッカーとは常に物事を改良したがる連中だ(p.26)
- コードを読み書きできる人(p.170)
- 魔法使いの力—『スター・ウォーズ』に出てくる「フォースのようなもの—を良い方向に使うのがハッカー(p.213)
- 物事の仕組みを理解したいと願い、理解したら改良しようとする連中(p.257)
- ハッカーであることは、共同体に保証してもらうようなことじゃないんだ。自由を愛し、知的に面白いものにかじりつく性向を言うんだもの(p.403)
能力はあるが賢いわけではないという意味で、スター・ウォーズのたとえはいいね。「善人はハッカー、悪人はクラッカー」と誤解している人が多いけれど、もともとも意味には善悪は関係ないというのが重要だと思う。
関連図書(出典がわかるものは他にもたくさんあるけれど、ここでは具体的な書名が出てくるものだけを挙げておく)。
- J.R.R. トールキン『指輪物語』
- アーシュラ・K・ル=グウィン『ゲド戦記』
- アシモフ『銀河帝国興亡史』
- ウィリアム ギブスン『ニューロマンサー』
- アーサー・C・クラーク『宇宙のランデヴー』
- C.S.ルイス『ナルニア国ものがたり』
- R.A.ハインライン『異星の客』
- アーシュラ・K・ル=グウィン『オルシニア国物語』
Happy Hacking!