調べてわかってから書いた方がいいのですが、かなり面倒な気がしたのでやめました。アンテナを張っておくつもりで。
CSSでフォントを指定する際の「font-family: fontA, fontB;」のような記述は、「fontAがインストールされているならfontAで、なければfontBで表示する」という用途で使われることが多いと思いますが、仕様にあるように、「fontAで表示できる文字はfontAで、表示できない文字はfontBで表示する」という複雑な処理にも使えます。同じことをWindowsでやろうとすると、フォントリンクという面倒な設定が必要です。
以前、魚部の漢字を列挙したことがありました。ああいうことをする際には、Unicodeのすべての漢字を扱える花園明朝が便利ですが、コードポイントによって花園明朝Aと花園明朝Bを使い分けなければなりません。しかし、HTML文書なら、「font-family: 花園明朝A, 花園明朝B;」でいいので簡単です(Opera for Windows 11.50は例外?)。
これは便利、ということで、フォント情報を含んだままウェブブラウザからWord等の別のアプリケーションに文字列をコピーしたくなります。「形式を選択して貼り付け→テキスト」を使うことが多いと思いますが、Word上でフォントを再設定するのはとても大変なので、ふだんは邪魔な機能が役立つというわけです。
しかし、このときの振る舞いがよくわかりません。とりとめもなく書くと、
- 多くの場合、font-familyの値の最初のフォント情報しかコピーされません(上述の例だとすべて花園明朝Aとしてコピーされる)。
- Firefox 5.0 for Windowsでは、CSSファイルやstyle要素に書いたフォント情報はコピーされず、style属性で指定したものだけがコピーされます。
- Macでは、貼り付けるアプリケーションによってまったく動作が違います(クリップボードの種類が2つある?)。
- Macでは、CJK統合漢字拡張漢字B集合とCJK統合漢字拡張漢字C集合以降では振る舞いが違う場合があります。
というわけで、住み慣れたウェブブラウザの外は荒野だったというわけなのですが、さてどこから手をつけたものでしょう。