ドーキンス VS グールド

ドーキンス VS グールド (ちくま学芸文庫)キム・ステルレルニー (著), 狩野 秀之 (翻訳)

進化論の大家、ドーキンスとグールドの論争を哲学の専門家が解説。

一言でいえば、ドーキンスは、科学こそ啓蒙と理性の唯一無二の旗手だと考えているが、グールドはそうは考えない、ということだ。(p.23)

こう言われればグールド派に属したくなるが、そう単純な話でもない。

私自身の考えは、グールドよりもドーキンスのほうにむしろ近い。とりわけ小進化、すなわち値域集団内での進化的変化に関しては、ドーキンスが正しいと考えている。(p.166)

とは言うものの、著者の語り方はほぼ中立。どちらかの派閥に属す人間が書いたものに比べると、読んで引っかかるところは少ない。

しかし、大進化は小進化をスケールアップしただけのものではない。グールドの古生物学的な視点は、大量絶滅とその結果について、そしておそらくは種と種分化の本質について、真の洞察をもたらしてくれる。(p.166)

いずれにしても、これだけ真摯に議論する様子を示されると、安易に「生物進化にヒントを得て・・・」なんてことは言えなくなる。

別の話:「死んだ人、生き返る」小中学生の15%…長崎県調査(読売)

子供にからかわれてるってことがわかってない大人は何%ぐらいいるのだろう。