ニフティ株式会社が主催する、ニフティWebコンテストのプレゼンテーション・審査・表彰を見に行ってきました。
ニフティが大学に提供している寄付講座かニフティクラウドを利用した講座の受講者が応募資格を持つコンテストで、入賞するとニフティクラウドの使用権がもらえます。ニフティクラウドを利用した講座は現在のところ青山学院大学にしかありませんが、寄付講座は青山学院大学のほかに、慶應大学と上智大学でも開講されているため、これら3つの大学が参加するという、ちょっと珍しいコンテストになっていました。
私はニフティクラウドを利用した講座を担当しており、その受講生がコンテストに参加していたため、発表会を見に行ったのです。
大学の役割には教育と研究があります。コンテストに出場するために必要な知識や努力は、どちらかと言えば研究に近いものです。しかし、参加資格が講座と結びついていることからもわかるように、これは教育の一環として行われています。研究のクオリティを教育で要求されるというのは、サポートする教員にとってはちょっとつらいことのような気がしますが、自分が教えたことの成果が外部からどうみえるかを知るいい機会です。
もちろん、教育の成果がすべて、目前のコンテストで発揮されるようなものである必要はありません。しかし、「社会が求めているのはコミュニケーション能力だから」と開き直って、とっくに時代遅れになったことを平気で教えている大学教員や、Hello Worldくらいのことしか教えていない大学教員にプレッシャーをかけるために、個々の講座の成果を外部で評価されるこのような機会は、もっとあってもいいかもしれません。
審査の結果、青山学院大学の3年生2人が作成したTwitter上でコミュニティを生成するためのサービスがみごと「アイディア賞」を受賞しました。受賞を逃した他の作品もなかなかのもので、もっとすごい賞品があったらよかったのになあ、と思いました。
ピンバック: Tweets that mention ニフティWebコンテスト | inquisitor -- Topsy.com