東大駒場寮物語


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「今の学生は、学生を組織できないことがよくわかったよ」(p.191)

これは「存続運動がこれだけ盛り上がっているのを見て、どうですか?」という質問への、蓮實重彦教養学部長(当時)の回答である。駒場寮の存続を考える加藤登紀子コンサート(ときコン)の後の晩餐会でのやりとりだという。

松本博文『東大駒場寮物語』(角川書店, 2015)はセンチメンタリズムの本なのだが、考えさせる話がいろいろ盛り込まれている。

東大生(特に文I)には、(著者の表現ではないが)壁と卵で言えば壁の側に立つものが多い、とか。

古い友人が卵の側に立っていた(というか卵だった)ことを思い出したり。

あなたの本郷の物語


学会のために東大本郷キャンパスに行ったついでに総合図書館で調べ物をしていたら、外で応援団が大騒ぎをしているのが聞こえてきました。今日は合格発表の日だったようです。東大のチアリーディングを見たのは久しぶりです。

2年後に本郷に来るあなたが、キャンパス内に生協以外の商業施設があることにあまり驚かない、そのことに私はちょっと驚きます。10年くらい前に松本楼ができたときは、かなり驚いたものなのに。独立行政法人になってからは、何でもありという感じですね。商業施設の誘致では、私立大学が先を行くのが当然だと思っているかもしれませんが、1社にサービスを独占させて、「競争がないとダメだ」ということを学生が身をもって体験できるようにしている私立大学もあるのです。友人の大学に遊びに行って、世の中いろいろだということを知るのはこの頃です。

2年後に本郷に来るあなたは、本郷がカレー激戦区だということを知ります。

プティフでは、「東大生はマニュアル通りにやるのが得意」だなんてイヤミを言われたときのことを思い出すでしょう。「TVチャンピオンカレー選手権で優勝したお店」に行くなんていかにもマニュアル通りな感じですが、もっと根本的な原因は、基本をおろそかにしないその性格にあることをそろそろわかってくるはずです。

喫茶ルオーは深刻な会合が行われる可能性が最も高い店です。あなたも例外ではありませんが、カレーを楽しむくらいの余裕はあります。カレーの後のコーヒーを楽しむ余裕がないことの原因が、その後しばらくあなたを悩ませる原因でもあるわけですが、さらに時間が経つと、ルオーにまつわるネタとして、ブログに書けるようになるのです。

慣れてしまえば当たり前のことでも、誰かが教えてくれるということはまずないので、実体験を通じて学ばなければなりません。(例えばまだあまり親しくない相手と)ランチをゆっくり楽しみたい時にアルルカンには行かない。お昼時はとても込んでいるので、ゆっくりするのは無理なのです。一度失敗したあなたは、アルルカンには変な時間に行くようになります。

妙な名前に身構えて行くにも拘わらず、万定フルーツパーラーは、カレーの概念を揺さぶられる場所になります。学生の間はあってあたりまえの万定ですが、あのカレーの味、店の雰囲気は、あなたの学生生活の象徴の一つになるのです。

『Microsoft Visual Web Developer 2008 Express Edition入門』の誤り


拙著『Microsoft Visual Web Developer 2008 Express Edition入門』の中に間違いがありました。申し訳ありません。

P. 5

誤:画面解像度をVGX(1024×768ドット)に設定した状態
正:画面解像度をXGA(1024×768ドット)に設定した状態

P. 58

誤:Session("image") = FileUpload1.FileName
正:Session("photo") = FileUpload1.FileName

P. 96

誤:テーブルの前データを取り出せるように
正:テーブルの全データを取り出せるように

P. 106

誤:SqlDataSource.delete()
正:SqlDataSource1.delete()

P. 172

誤:ラジオボタンがオフであることを確認する
正:ラジオボタンがオンであることを確認する

P. 201

誤:[BodyLabel]のスマートタグアイコンを
正:[Panel2]のスマートタグアイコンを

論文の生産コスト


東大の論文、1本1845万円 国立大でコスト最大級(朝日)

文部科学省科学技術政策研究所の調査結果。調査自体はともかく、この報道の仕方は、なんだかなあ

研究費100万使って1編論文書く人がいたら、1億使う人は100編書かなきゃいけないわけ? そういうことにならない限りは、研究費をたくさん使う大学がワーストになるんだよ

研究費の配分問題に詳しい竹内淳・早稲田大教授は「少ない費用で優れた成果を出している地方の国立大にも研究費を正当に配分するような制度に変える必要がある」と話している

それはそのとおり。でも、この意見の正当化のために今回の調査結果を使うことはできないはず。というか、この報道のような「こじつけ」に利用されると、主張自体を貶める危険もでてくる(心配しすぎか)

「単価」で比べると高いものは悪いに決まってるように見えるけど、それは統計の罠というものだよ