PS3に残されたわずかな希望


ソニー製品といえば、買ってからちょうど1年後に発動する高性能タイマー、通称ソニータイマーで有名でしたが、最近では、「買ってからしばらくすると、主要機能を省いたシンプル構成にチェンジする」という、やはり他のメーカーには真似のできない仕掛けで有名になりつつあります。

この仕掛けはなかなかよくできています。たとえばゲーム機を売る場合、最初はゲーム以外の機能も持った製品を出荷します。そうすることによって、ゲームをしない一部の層にも製品が売れます。しばらくしてから、その付加機能を、バーン、無効にします。するとどうでしょう。人間は、高い金を払って買ったものはなんとかして元を取ろうとしますから、残された機能つまりゲームで遊ぶようになるのです。

付加機能を付けて売る分、最初は少し赤字になるかもしれませんが、ゲームをしない人たちに売りつけた分から後で得られる利益を考えて、全体としてプラスになるのなら、この戦略はうまくいくのです。

ソニーはゲーム機PS3でこの戦略を試しているようです。2つの実験が平行して行われています。一つは、「他のシステムのインストール」機能、もう一つはテレビ録画機能です。現時点では「他のシステムのインストール」機能が無効になっていて、この機能を目当てにPS3を買ったユーザが、ゲームに流れているところです(たぶん)。テレビ録画機能はまだ十分には普及していないので、無効になるのはしばらく先のことでしょう。

残念なことに、せっかくの壮大な実験を、邪魔する輩がいるようです。この動画では、せっかく無効にした「他のシステムのインストール」機能が復活してしまっています。

ただ、この動画の投稿者がソニーの邪魔をしていると断言するわけにはいきません。なんでも、この技術を利用すれば「他のシステムのインストール」機能が使えないはずの型番でも、この機能が使えるようになるそうです。これは、「購入後もソフトウェアアップデートで機能が増えていく」という、PS3の売り文句の実現をサポートしているのです。

ソニーの関係者もきっと喜んでいることでしょう。

PS3新ファームウェアでの他OS起動に成功か(CNET)

PS3 カスタムファームウェア v3.21OO 、「他のシステム」対応を復活(engadget)

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