ジョー・マーチャント (著), 木村 博江 (翻訳) 『アンティキテラ—古代ギリシアのコンピュータ』(文藝春秋, 2009)
海底で見つかった精巧な歯車の目的の解明には、現代人の知恵と技術を持ってしてもかなりの時間がかかったという。解明の過程を、人間ドラマも含めて綴った本書を読むと、その知識を失わずにいたら、「今頃は近くの星に到達していた」というクラークの指摘を、まじめに受け取りたくなってくる。コンピュータには、失われたか失われつつある技能が他にもたくさんあるが(例:プログラムとデータを同一視する技術)、それらを手放さずに、近くの星まで到達したいものだ。
人間ドラマ以外の部分は、Wikipediaでもまとめられている。
文庫化された。
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