数学とチェス


4489021860クリスティアン・ヘッセ, 鈴木俊洋訳『数学者クリスティアン・ヘッセと行くマジカルMathツアー』(東京図書, 2014)(参考文献リストあり、索引なし)に「106 数学とチェス」という項目があり、次のような局面が紹介されています。

白の手番であれば、「1:ナイトc7」で詰む。黒の手番であれば、「1:・・・ナイトc2」で詰む。(p.239)

つまり問題は、この盤面状況において白か黒のどちらのプレイヤーの手番なのかということに帰着する。(p.240)

(中略。この局面が白番なのか黒番なのかを解明するための数学的議論)

したがって、上の盤面では、必然的に黒の手番であるということになる。そして、最終的にナイト*7をc2に突入させて勝つのも黒である。(p.241)

*7 一手でつむわけではないことに注意。〔訳者〕

疑問点が2つあります。第一に、黒から詰ます手は無さそうに見えます。第二に、盤面が白黒どちらの手番なのかは決まらない気がします(この局面から始まりこの局面で終わる、つまり手番が入れ替わるような手順があります)。d2にポーンがあればいいのでしょうか。

訳者は、読者が*7をどう読むと読んでいるのか。それが読めません。

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