小塚明朝では区別され、游明朝体では区別されない漢字のペア2組


Windows 8.1に游明朝が、Mac X v10.9 Mavericksに游明朝体が搭載されました。各OSでフォント名もウェイトも揃っていないという奇妙な状況ですが、「Windows搭載の日本語フォントにおいて、バックスラッシュ(U+005C)の字形は円記号(U+00A5)と同じでなければならない」という考え方を貫くための、最も簡単な方策なのかもしれません。

WindowsでもMacでも2種類の明朝ファミリーがあるのですから、うまく使いこなせるようになりたいものです(MS明朝はファミリーとは呼べないか)。

というわけで、游明朝体をちょっと見てみました。以前、「小塚明朝では区別され、ヒラギノ明朝では区別されない漢字のペア239組」という記事を書きましたが、游明朝体はどうでしょう。

Mac OS Xに搭載されている游明朝体ミディアム(バージョン1.000)では、CIDが違うにもかかわらず形が同じになっている漢字が4組あります。そのうち2組は小塚明朝でも同じ形です。つまり、小塚明朝では区別され、游明朝体では区別されない漢字のペアは2組です。小塚明朝 Pr6N R(バージョン6.014)では下のような字形です(数字はCID。游明朝体では同じ形です)。

これらの字形は、Adobe Technical Note #5078: The Adobe-Japan1-6 Character Collectionのp.10では「同じ」とされていますが、小塚明朝の実装では違います。

ほとんど区別できませんが、拡大して重ねると微妙に違うのがわかります(游明朝体では同じ形です)。

もう1組はもっと似ています(描き分ける必要が本当にあるのか疑問です。游明朝体では同じ形です)。

小塚明朝では区別され、ヒラギノ明朝では区別されない漢字のペアが239組あったことと比べると、ヒラギノと同じ字游工房で制作されたにもかかわらず、そういうペアが2組みしかない游明朝体はAdobe-Japan1に忠実なように見えます(同一だとされているグリフを区別している小塚明朝よりも忠実?)。デザインへのこだわり方が、ヒラギノと游明朝体では違うということなのでしょう。

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