省エネ車よりも中古車を

新製品が地球に優しいのはあたりまえ、環境のために買い換えるかどうかが問題。

いくらプリウスが地球に優しいとはいえ、作るのにかかる環境コストを考えたら、買い換えるのはやめたほうがいいのでは? というお話。

まあ、こういう話は大手メディアには出ないよねえ。自動車会社は大事なスポンサーだから。「環境のためにエコバッグを使おう!」みたいな人畜無害な話とは違って、日本では、してはいけない話というものがある。

そう、Wiredの記事「新型プリウス」よりもエコな「中古車」、米国で人気によれば、地球のことを考えるなら、新車のプリウスじゃなくて燃費のいい中古車を買ったほうがいいらしい。

なんでも、プリウス生産に必要なエネルギーは、ガソリンに換算して約3800リットルで、トヨタの1995年型「ターセル」から乗り換えて元を取るためには、約16万キロ走らなければならないらしい(ふつうの人が走るのは、年間1万キロくらいかな)。

こういう具体的な数字の出る調査にはとても価値がある。家電とかでもやってほしい(ゲーム機はまだ絶対性能重視かな)。

自動車メーカーだって、できることはいろいろあるでしょう。買い換えで、古い車の一部はリサイクルできるわけだから、数字はもう少しメーカーにやさしくなるはず。「低燃費→低CO2→エコ」なんて単純なスローガンでごまかさなくてもいいでしょう。

車の場合はとりあえず、「人の命は地球より重い」とかいって、安全性を売りに売るのがいいのでは。

参考:地球を犠牲にして医学に貢献する–Folding@home