数学小説


4794219555ガウラヴ・スリ、ハートシュ・シン・バル『数学小説 確固たる曖昧さ 』(草思社, 2013)

「数学が人生に意味を与えるか」と問われたら、たいていの人は「そんなことはない」と答えるだろう。数学を純粋に楽しんだり、そこに美を見出したりする人でもやはり。しかし、数学「も」人生に意味を与えることができるかもしれない。数学とフィクションを組み合わせたこの物語は、数学的な題材を紡いでつなげてある牧師の言葉(≠伝導の書第一章)に行き着く。題材は平凡で現実味に乏しいが、「数学小説」としては成功している。