「jobs technology liberal arts」で検索すればすぐ見つかりますが、ジョブズがプレゼンでよく立っていた有名な交差点があります。テクノロジーとリベラルアーツの交差点です。
ジョブズの伝記(日本語訳はハードカバーとKindle版が同じ価格だというよくわからないアレです)を読んでいたら、ジョブズは他にもいろんな交差点に立っていたようなので、まとめてみました。
原文 | 日本語訳 | ページ |
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humanities and sciences | 文系と理系 | 上4 |
the arts and technology | アートとテクノロジー | 上82 |
creativity and technology | 創造性と技術 | 上370 |
aesthetics and technology | 美と技術 | 下145 |
art and technology | アートとテクノロジー | 下150 |
great content and great technology | すばらしいコンテンツとすばらしいテクノロジー | 下240 |
technology and liberal arts | テクノロジーとリベラルアーツ | 下320 |
Liberal Arts Street and Technology Street | テクノロジー通りとリベラルアーツ通り | 下367 |
artistry and technology | 芸術と技術 | 下423 |
humanities and science | 文系と理系,人文科学と自然科学 | 下425 |
「humanities and science」が「文系と理系」になっているのは翻訳の間違いでしょう(Google翻訳では「文系=humanities」でした。ずいぶん違うんじゃないかと思いますけどね。そもそも、日本の「文系」に相当する英単語ってあるんですかね)。
「テクノロジーとアート」、この2つが直交していること、その交差点に立つことが重要なのはわかります(「art」には「技」という意味もありますが、いわゆる「芸術」だと考えていいでしょう)。
「創造性と技術」、創造性のないところで技術が発達するとは思えないので、「技術の伴わない創造性はダメ」ということだと解釈したいのですが、そういう感じではなかったです。
全体を通じて、「テクノロジーとアートとリベラルアーツの交差点」が正しいのではないかと思いました(リベラルアーツの古い意味を採用するのでなければ)。これなら「文系と理系」みたいな訳語が出てくることもなかったでしょう。「テクノロジーとアート」あるいは「テクノロジーとリベラルアーツ」としたのはシンプルさを愛したジョブズならではなのかもしれませんが、「必要以上に単純化してはならない」という原則には反していると思います。