なぜブログを書くのか(第4の説)—書きたがる脳


ブログを書くことの意義(第3の説)に続いて

書きたがる脳 言語と創造性の科学アリス・W・フラハティ (著), 吉田 利子 (翻訳), 茂木 健一郎 (著) 『書きたがる脳』を読んでいたら、クンデラのこんな主張が紹介されていた(ちなみにこの本は、「ハイパーグラフィア」(書かずにいられない病)を扱っていて、出版したくてしょうがない「グラフォマニア」とは厳密には同じではない)

P.280 (グラフォマニアは)社会が発展して次の三つの条件を満たしたとき、大発生する。

  1. 一般的な生活水準が向上し、人々が無用の活動にエネルギーを注げるようになる。
  2. 社会の成因が原子のようにばらばらになり、その結果として個人の孤独感が広がる。
  3. 国家の内的な展開の中で、社会的変化が全く起こらなくなる(これに関して象徴的なのは、フランスという事実上何も起こらない国には作家がイスラエルの二十一倍もいることだろう)。

日本語ブログが英語ブログより多いって本当なの?などという話と結びつけて考えてしまう。

本書を書いている著者自身についての考察もふんだんにある好著

本を執筆するときのネタにと思って用意した本だが、忙しくて読めずにいた。結局、読んだのは執筆が終わってから

本題とは離れるが、ジュリアン・ジェインズ『神々の沈黙』の説についてのコメントがあった

なぜ古代の人々は内なる声を自我として認識できなかったかについて、ジェインズは神経学的な仮説を提案している。この自我異和的な感覚は、脳がまだ発達途上で、左脳と右脳が完璧に連携して働いていなかったからではないか、というのである。(中略)ジェインズの仮説は不思議なほど他の心理学者の説と一致する。(p.317)

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