直木賞作家には近づかないことにしているのだけれど、まほろ市を舞台にした小説が直木賞を受賞したとなると、やはり読まないわけにはいかない。
というわけで、まほろ市にゆかりのある人向け。
まほろ市の縁をなぞるように、国道16号とJR八王子線が走っている。私鉄箱根急行線は、まほろ市を縦断して都心部へとのびている。まほろ市民は、これらを「ヤンキー輸送路」と呼ぶ。(中略)おおげさに言えば、まほろ市は国境地帯だ。まほろ市民は、二つの国に心を引き裂かれた人々なのだ。(p.58)
内容はこんな感じ。
不幸だけど満足ってことはあっても、後悔しながら幸福だということはないと思う。(p.280)