『ウェブ進化論』が大ヒットしているのは悪いことではない。しかし、
ただ「グーグルのここまでの達成」の意味は、現代の常識としてできるだけ多くの人がきちんと理解しておく必要があると思ったのだ。(引用元)
こう著者自身が述べていることからもわかるように、この本は、グーグルを「常識」としていない人向けに書かれたものだ。
私たちの「常識」たるGoogleと梅田氏が求めるものが同じかどうかはひとまず置くとして、Googleを常識として理解している私たちが読むべきものは別にある。それが、『アンビエント・ファインダビリティ』、恋人に贈りたくなるほどすばらしい本だ(何冊買うかは秘密)。
技術書ではない。思想書でもない。教科書でも小説でもない。GEBほど格調高いわけではないが、十五歳の頭のいい連中は、まず本書を読んでほしい。昼は顕微鏡で土砂を調べ、夜はドストエフスキーやチューリング・ホフスタッター、デネットらの作品を読むふけった
19歳の青年の16年後の著作。
とにかく読みたくなるように、登場する人や語をいくつか抜き出しておこう。議論の本質とは関係ないものも含むが、著者がどういうバックグラウンドを背負っているかがわかるかもしれない。
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カルヴィン・ムーアの法則:
ユーザにとって情報を持たないことより持つことのほうがより苦痛で面倒であるときには必ず、情報検索システムが利用されにくくなる傾向が見られるであろう。(p.56)
誰にも注目されないこの法則をわざわざ持ち出してかなりこだわっているのは、私にとってタイムリーだった(情報量と意志決定の制度の関係は逆U字型、情報が多くなれば精度は上がるが、多すぎると精度は下がる)。
オライリーというわけである程度の質は保証されているのだから、だまされたと思って、すぐに買って読むべき。参考文献やリンクも充実しているから、さらに追求したい場合にも不満に思うことはないはず。
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副題:ウェブ、検索、そしてコミュニケーションをめぐる旅
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